20130423 of Central Sun Ascension Report

2013/4/22 宇宙交流会

自分の欲を見つめること

①徳のない社会で徳を具現化できるのが目的

私たちは鷲座アルタイルと呼ばれている星からやってきたものです。日本人の意識について話をしていきます。日本人の意識はいろんなプロセスからつくられてきました。レムリアやムーと呼ばれた時代が影響しておりますが、それだけではなく他の多くの宇宙の存在たちが日本人をつくるために手を貸しております。

民族一つひとつがある意志によってつくられております。日本人をつくろうとした意識の大元は、この地球において誇り高き民族をつくろうとして意識を集中した時期がありました。誇り高き民族というのは他の多くの民族が主導権を争って比較競争したり、奪い合う、支配する、他を排斥するという意識の元で地球での活動を進めていきました。

そのままだとこの地球はいずれ大混乱を招き、地球の人々すべてが自らの欲で破壊してしまうことが明らかになっておりました。その状況を案じていた存在たちがどのような事態に陥っても決して比較競争に巻き込まれず、支配する、すべてを自分のものにするという意識を持たないままこの地球上で文化をつくり上げ、そして最終的には尊いエネルギーによって地球が救われるという仕組みをつくり出していきました。

そういう尊い波動を民族の中に入れようと計画しましたが、実際には次々と妨害が入ってきて思うようにエネルギーがつくれない時期がありました。日本をつくろうとした神々はこの日本人をなるべく見つからないように、影の状態でつくり上げ、本来の役割の時期に来た時にだけ表に出てくるように仕組んでいきました。

なるべく他の国々には見つからないようにしながら一番気高いもの、尊いものをこの民族の中に入れようと工夫をしました。中世と呼ばれている時代において、いわゆる西洋諸国では争いの真最中の時期であり、とても残虐な時代が続いていました。その頃日本は西洋の影響を受けないように特別なシールドで囲まれ、日本独自の文化を育てるようにつくられていきました。

ある程度日本の文化が育ち、日本人の心が他を思いやる、いたわり合う、明るく元気に過ごす、こういう意識で育てられ、何事にも挑戦的でレベルの高い意識を保っておく、このような民族の波動がつくられていきました。いよいよこの地球が大きな変化を迎え、新しい時代に入る時に、戦争という手段によって西洋を中心にしていたエネルギーが大きく動き出し、地球全体がさまざまなエネルギーで交流し合う流れに入っていきました。

その時に日本を取り囲んでいたシールドが少しずつ解かれていき、日本は外国のエネルギーと交流する流れに入っていきました。意識レベルを高めようと企てられた日本人の意識が外国の中に入ると同時に肝心の精神性が次々と汚されていき、西洋の流れに巻き込まれる状態で日本人が過ごすことになりました。

そして日本人が身に付けた徳と呼ばれるものやさまざまな精神性の高さが西洋文明によって汚され、弱体化され、そして今となってはほとんど破壊された意識状態へとなってきております。今の日本人の意識レベルはかなり下がってしまい、意識レベルを高く保つという意味そのものが分からなくなっております。

日本を守ってきたいろんなエネルギーが破壊されると同時に日本人が持ち続けていた意識レベルの高さ、及び自分自身を自分の力で上げていくという力がなくなっていき、今では日本人としての面影がかなりなくなってきております。こういう状況において日本人としてこれからどう役割を成していくか、本来の役割はどうであったのか、それをまとめていこうと思います。

今の状態における日本人の意識レベルの低下もある程度は予測されていた事態と言えるでしょう。初めから仕組んでいた流れともいえます。というのも新しい流れに入るためには一度これまで身に付けていたものを完全に消化させる必要があります。一度物質的な世界から形を奪い取り、それでも中に残っている素晴らしさ、英知や身に付いた徳、品格、敬意、そういったものを心のレベルで次のサイクルに持っていく必要があるのです。

したがって今要求されているのはどのような事態に陥っても、たとえ社会が腐敗した冷たい社会になったとしても人を思いやることができるかどうか、自分よりも他人を優先する、相手の気持ちが理解できる、こういう徳を維持する必要があるのです。江戸時代においてつくり出された日本人の徳の心は多くの人が身に付けていたために、周りの人もそれを身に付けることができ、ある意味では徳を身に付けるのに容易な時期であったといえます。

しかし今の時代は次々とそういう気持ちが失せていき、社会も見かけ的には徳がまったくない状態へとなってきております。そういう社会において自分自身が社会に負けることなく他を思いやる、人のために尽くす、常に自分よりも他人の幸せを考えている、こういうことが本当にできるかどうか、またそれこそが本当に価値のある徳と言えるでしょう。そういう意味において周りの人全員が徳を身に付けてお互いに思いやる明るい社会で育った人と、今ほとんどそういう徳がなくなった状態において自分から率先して他を思いやる、他をいたわるということが自然にできるようになる、これを考えた時、まさに今の時代に誰もが自分中心で生きている時代に自分よりも他を思いやる、他の人の幸せを考える、こういったことが本当の強い徳となってエネルギーがつくられ、自分の中にも確立されていきます。

そういう意味において江戸時代には確かに多くの人が徳を身に付けたかもしれませんが、本当に心に残る強さを身に付けたかどうか、それを今試されていると言えるでしょう。そしてこのような荒んだ社会であっても本当に助け合う、相手のことを思う、こういったことがしっかりと身に付いている時、その人は次の新しいサイクルへと入ることができるようになります。

またそのように強い徳を身に付けた人は、必ずいつかはそれが他の人にも伝わり、他の人がそれを受け継ぐようになっていきます。今はまだ表に出てこないかもしれませんが、社会がどんどん腐敗していき、さらに住みにくくなり、人を信用できなくなる時代がやってくるでしょう。

そういう状況において発揮される徳はとても素晴らしい価値のあるものであり、その素晴らしい徳が他の人を目覚めさせていきます。そしてその素晴らしい徳を実践した人そのものがさらに光を広く出すようになり、他の国々まで地球全体にまで影響を与える位になっていくのです。したがって今見た目では徳がなくなった、西洋化して人を思う心が失われてきた、自分中心の考え方になり誰も人のことを考えなくなった、そこだけを見たらそういう風に見えるでしょう。

しかしその中でごく少数であったとしても本当に他のことを思いやる、人のために尽くす、そういう心を持っている人がいれば、それはとても尊い波動として残ることになります。日本の人々がこの地球における尊い民族としてつくられたのも、こういうところに役割があります。

地球全体がだめになってしまう、このままでは破壊されてしまう、日本自体がおかしくなってしまう、そういう時にそれでも他のことを思いやる、人の幸せを考える、そういう力が残っており、それが最後まで日本人らしさをつくり出していきます。このパワーが地球に残り地球が新しいエネルギーとなって生まれ変わっていくのです。

新しい地球に生まれ変わるために日本人が保持すべき尊いエネルギーがたくさん残っております。ただその尊い波動を保持し実践する人は少なくなってきているかもしれません。でもゼロには絶対になりません。必ず尊い波動を保持し実践する人が日本人として存在することになります。

できればそういう人が一人でも多くこの地球に残り、他の国々に影響を与える位になることが望ましいでしょう。したがってできれば日本人全員がそれ位の徳を身に付け、どんなことがあってもお互いにいたわり合い、他を優先し、他を許す、他のことを考えていく、そういうのを全員が身に付け実践し、そして腐敗した社会のように見えても心では人々が明るく元気に他を許し合いながら生きていく、これを実践できるようにしていきたいと思っているのです。

これからの時代にいろんなことが起こるでしょう。しかしそれでも日本人らしさはずっと維持されていきます。どんなことがあっても日本人は生き残るようにつくられております。日本人は尊い波動によって守られており、日本人がなくなることは絶対に有り得ません。ただ尊い波動で守られている日本人はその尊さを実践しないと日本人としての意味がありません。

他の人の身になって考える、他の人を生かすように考える、この尊さをぜひ一人ひとりが受け継ぎ、地上に残して欲しいのです。地球の人々はあまりにも辛い体験を多く行ない、その辛さに耐えきれず自分自身を破壊する位のエネルギーをつくり出してしまいました。この辛さを克服するためには一人ひとりが助け合うことを実践しなければなりません。

自分が自分がという意識を持っている限り、地球は破壊の方向に進んでいきます。しかし自分よりも他を優先する、他の人のために、こういう気持ちがある限り、地球は必ず救われるようになります。日本の人々がその可能性を多く秘めております。確かに西洋からの影響で個人主義が流行ってきています。自分だけが得をしたい、自分が有名になりたい、自分が良いことを手にしたい、いろんな思いの人が増えてきております。

でもいつかの段階でそういう思いを持っていても心が破壊的になるだけであり、幸せにはなれないことに気が付いてきます。他人の幸せを願う方が自分が明るく元気になっていきます。周りの人が明るく元気に暮らしている、それが自分の喜びに繋がっていくのです。自分は他人と繋がっており、むしろ他人は自分の現われでもあり、お互いが助け合うということは自分と一緒に他人が助け合っていること、その本質が分かるようになっていきます。

日本の人々が意識レベルを上げて宇宙の仲間入りをするためには、自分自身を欲のエネルギーで低下させてしまった自分自身をよく見つめ、気付き、そして意識を変えることでしょう。いつの間にか有名になることや地位や金銭を手に入れることに没頭してしまい、自分自身を見失ってしまいました。誰もが自分の中に他を愛する心を身に付けております。

今はそれが見えなくされてしまい、金銭や地位に目が行くように社会がつくり変えられております。しかしつくり変えられる以前には自然も社会も人々も皆良いものばかり、宝がたくさん埋まっている、こういう意識を日本の人々は持っておりました。一時的にそれを見えなくされてしまい、あたかも金銭や地位を手に入れることが良いことであるかのように、一瞬騙されてしまいました。

しかしそれは真実ではなくしっかりと現実を見て周りを見た時、地位や金銭は見せかけのものであり、必ずすぐに消えていきます。そして本質的に存在している自然や人々の心、社会の在り方、こういったものは明らかに自分の周りに存在し続けているのです。

こういう本来のところに意識を向け、そこで毎日を明るく元気に生きること、これがいかに尊いことであるか、それをはっきりと理解できるようになっていくでしょう。これからアセンションと呼ばれる流れにおいて、一人ひとりが自分の中の尊さを思い出し、自分の個人の欲望よりも宇宙の思いを感じながら宇宙レベルに自分を引き上げていく、ぜひそれを行なうようにしていってください。

②日本人という枠を外す

光のハイアラーキーからお話をいたします。日本人の特性についてこれまでも何度か話したことがあります。決して皆さん方は日本人が優れているとか、日本人が特別だという意識は持たないようにしておいてください。そういう意識がエゴに繋がり自分を堕落させる元になってしまいます。常に謙虚な姿勢を失うことなく、ただ自分たちの役割として尊さを保持していく、どのような社会になっても常に相手のことを思い、お互いに支え合う文化を維持していく、それだけを基本に考えておいてください。

いずれは日本人という概念もなくなり、地球の人全員がそういう思いになっていく、国という単位が滅びていき、ただの地球の人々だけになっていく、そういう時代に向け日本人という枠を意識から取り除き、すべての地球の人々が同じレベルで目覚め動き出していく、それを心から信ずるようにしておいてください。それではアドバイスをしていきます。

Aさんの場合は、あなたの心の中に他を思いやる、他をいたわるという波動が本質の中に備わっております。この本質に備わっている思いやりがなかなか表に出てこないのは単純にそこにまだ意識が向いていない、それを感じていないという状況から現実化されております。これまでは自分自身のマインドでつくられた流れで進んできたために、心で相手を感ずるということが難しい状態にありました。これから心で相手を感ずるという意識を持ち始めるとだんだん相手の心が感じられるようになり、それと同時に相手が望んでいること、求めていることが感じられるようになっていきます。それを実践することにより徳が目覚め動き出していきます。ぜひ自分の中の思いやりやいたわりを言動で現していく、その流れに入るようにしていってください。

Bさんの場合は、あなたの徳はある意味では大きなレベルで身に付いているようにも感じ取ることができます。ただ自分の意識の中ではまだそれをしっかりと心を込めて実践するというレベルになっておらず、ある意味では単に良いことをする、単に普通に幸せに感ずることをするという動きになっており、本当に相手が心から有り難い気持ちを感ずる、周りの人が本当に心のレベルで願っていたことが行なわれる、そういうレベルにはなっておりません。一般的なレベルでの優しさや親切であり、そこからさらに深く入り込み相手が本当に望んでいるレベルを実践する、そこに入り切れていない状況があります。そのためにはそこにいる人々の心を何とか感じようとする思いが必要であり、その人のために何が良いことか、何をすればその人が喜びを感ずるか、それを感じ取れるように意識を持っていってください。

Cさんの場合は、あなたの心にいろんなレベルでの学びの成果があり、一つひとつのレベルにおいていろんな状況が感じ取られております。その時々の状況において自分の心の使い方を変えており、ある意味では場所や出会う人、状況によって心を変えて接している段階にあります。その意味において徳と呼ばれるものや、その特質においてもその時々の状況や人間関係によってかなり変化している状態にあります。ある人々の前では自由に徳を発揮できることをやったとしても、別の状況の場合では何もできないでただ見ている、そのようにして状況による変化がかなり大きくなっております。これからの学びとしてどのようなシチュエーションでも、どのような人間関係や状況であってもすべて同じように心を開き、自分から何かを行なっていく、周りの人々が少しでも明るく元気になるようなことを行なっていく、そういうとレーニングが必要とされるでしょう。自分自身でつくり上げたいろんな状況の個別を少しずつ取り除いていき、大きなレベルで自分の世界をつくり上げるようにしていってください。

Dさんの場合は、あなたの心から出てくる波動は、ある意味では無邪気で自然なものたちにはよく反応し、お互いに共鳴し合う波動となって優しいエネルギーが伝わっていきます。しかし人間一人ひとりいろんな波動が心にあるために、あなたが優しくすればする程返ってネガティブに反応する人もいたりします。そういう人々が近くにいるとあなた自身は普通に相手のことを思う言動をとっても相手からはまったく反対のように感じ取られてしまい、自分自身がそれに耐えられなくなる場合があります。これはあなた自身が今大きな試練の状況に入っているためであり、自分が出した波動がほんのわずかでも自分が正しいとか、良いとか、自分がまともであるという意識を持つとエゴとなってエネルギーが反転してしまい、反対のエネルギーを引き寄せてしまうのです。それによって自分自身に良くない波動として感じられて戻ってくる現実がつくられていきます。したがって周りのことを考える場合でも本当にエゴをなくし、ほんのわずかでも自分が良いとか正しいとか思わずに、心から相手のことを思うエネルギーを出せば、攻撃的に戻ってくることはありません。今はその学びをしているために、ほんのわずかなエゴでさえも強力な波動となって戻ってくる仕組みになっております。これをうまく乗り切ることができれば、あなたは完全にエゴのないエネルギーを出せるようになり、それによって大きな徳を実践することができるようになります。周りからのエネルギーを感じて自分がどういうエネルギーを出していたかを見つけ出せるようにしていってください。

Eさんの場合は、あなたの心から出ている波動が周りの人々にそのまま伝わっていき、周りの人々はあなたの波動を感じていろんな思いを出すことになります。今のあなたのレベルで周りに出ていく波動は、自分がつくり出した自分のドラマであり、自分を少しでも良く見せようとするエネルギーがつくり出されていきます。周りの人はそれに反応し、むしろそこから来るいろんなエネルギーをさまざまなレベルで感じ取っていきます。ある人はそこに喜びや楽しさを見出す人もいるでしょう。ある人はそこに不快感を感ずる人もいるでしょう。それは人それぞれまた自分の持っている波動を感じあなたに戻すことになります。あなたが心のレベルで次の段階に上がるためには、まず自分自身を新しい見方で捉えていき、あくまでも自分は他の人を少しでも明るく元気にさせるために存在していること、自分は周りの人のエネルギーを良くするために存在していること、それに気付く必要があります。周りの人に何かをしてもらうわけではなく、自分から周りを明るく元気にさせていく、そうすることによりどうすれば周りの人が元気になるか、どうすれば周りの人が心から活発に良い波動になるか、それを見つけていく必要があります。そして他の人を明るく元気にさせること、それができてくると自分の特質が少しずつ動き出し、そして周りの人を明るく元気にさせる本質的な波動が常に動き出していきます。これがあなたの心の特質となって身に付き、動き出し、常に他の人を明るくさせる言動が普通に取れるようになっていくでしょう。

Fさんの場合は、あなたの心の中で身に付いたいくつかの波動があり、これがあなたの今の人生をかなり特徴付けております。まずこれまで上へ上へ、高い所へ高い所へと求める波動がありました。少しでも上に行こうとする、少しでも高い所に行こうとする意識により、自分が上へ上へと目指す意識をつくり上げてきました。自分が純粋に練習やトレーニングを重ね、それによって精神性を高くすることはとても良いことでしょう。しかし精神性を高めずにただ見かけだけを高くしようとすると、必ず精神性に見合ったレベルで不都合なことが現実化されてきます。それが自分にとって問題をつくり出し、せっかく努力しても報われない、人のためにやっているのに認めてくれない、正しいことをやっているのにおかしくなってしまう、こういう現実となって戻ってきます。本当に自分自身が他のことを考え、精神性を高めていけば確実に他の人に自分の思いが届くようになります。まずは見かけの高さよりも精神的な高さをつくり上げていき、心のレベルで相手に繋がっていく、そうやって自分の特質を目覚めさせ、発揮させ、身に付けるようにしていってください。

Gさんの場合は、あなたの心の波動に人を思いやる心がしっかりとできております。ただこの思いやる心はあっても、ほとんどそれを実践で使うことがないために、心はあっても現実で動き出せない状態にあります。人のことは良く思い、良いようにしようと思ってもその方法が見つからない、やり方が分からない、実践できないという状態でそのまま留まっております。自分の中にある他を思う気持ちをどのようにして現実で使えるようにしていくか、そのためには日常の生活の中でなるべく基本的なことからエネルギーをつくり出していく、簡単な会話や挨拶、人を思う言動、そういったことを行なっていき、少しずつ言動で現せるように意識して行なう必要があります。初めは慣れていなくてもだんだん慣れてくると思いを現実化できるようになり、他に対する思いがエネルギーとしてつくられていきます。自分の中にある他を思う心を少しでも現象化させ、言動で現して自分の中にエネルギーをつくり出していく、ぜひ積極的に行なうようにしてみてください。

Hさんの場合は、あなたの心には基本的に他を思い、何とか導いていこうとする波動があります。それによって少しでも多くの人に光を与え、先へ進ませようとする思いがあります。この思いは宇宙のレベルで身に付けたものであり、あなた自身が本質的に使うことができます。ただこれがうまく動き出していかないのは、自分自身の世界にはまってしまい、自分の世界がなかなか他の人に繋がらない状態にあります。自分でつくり上げた信念や世界観が自分の中で閉じこもってしまい、他の人の世界観に繋がっていかないのです。そのために自分自身は他のことを思い、他の人のためのエネルギーをつくっても自分の世界観の中で留まってしまい、他の人の中に入っていくのが難しくなっているのです。これを良くするためには自分の世界観に留まったり、固執したりせずにむしろ他の人の価値観を理解するように意識を持っていく、他の人の生き方や他の人の人生の中に興味を持ち自分から入っていく、そうすると自分の思いが他の人に入り始めていきます。自分の世界観にこだわっていると他の人の繋がりが難しくなり、自分の思いが入りきらないまま終わってしまいます。ぜひ自分から他の人の世界観の中に入っていく、そうやって自分の思いを他の人にも届けるようにしてみてください。

Iさんの場合は、あなたの心に幸せになる、あるいは幸せを求める波動が存在し、それによってまず幸せを身に付けようという思いが動いていきます。あなた自身が幸せになる、それに応じて波動がつくられ動いていき、他の人に伝わることになります。幸せになりたいという波動が他の人に伝わると他の人も自分が幸せになりたいという思いになっていき、人それぞれが自分が幸せになりたいという思いを共有することになります。したがってあなたから出てくる波動はそれぞれの人が自分が幸せになりたいというエネルギーに染まっていき、お互いを幸せにさせるという波動がなかなかつくられない状態になります。幸せを願うのは構いませんが、他の人を幸せにさせる、この意識の転換が必要となるのです。他の人を幸せにさせようとするとその波動が広がっていき、他の人も他の人を幸せにさせようという思いを感じ取っていきます。これによって周りの人がお互いに他の人を幸せにさせようとして、お互いが幸せな社会をつくり出していくのです。自分が幸せになろうとするよりも他の人を幸せにさせようとする、これを自然に出すことが必要であり、意図してやったり結果を望んで他を幸せにしようとしてもそれは報われることはありません。心の本質的なレベルで他を幸せにさせようとする、あるいは幸せになっている、幸せになってもらいたい、こういう自然な思いを出していくことです。それによって自分自身が幸せになり、自分の特質が動き出していきます。単純に他が幸せになること、それを思うようにしていってください。

Jさんの場合は、あなたの中に自分自身をもっと高めよう、もっと先に行こうという思いがあります。これは自分自身を高め、意識レベルを上げるのには良いかもしれません。しかし自分が高い所へ、自分が先へという思いがあるとその影響が周りの人にも伝わっていき、周りの人もより高く昇ろうとしたり、あるいはそれを妨害しようとしたりする言動をつくり出していきます。自分自身の意識レベルを高めるためには高くなることを望むのではなく、一瞬一瞬今よりも良いことをする、今よりも少しでも高いことをやってみる、一瞬一瞬にすることが昨日よりも良いことをすることです。これまで身に付いてきたよりも一段階高いことをやってみる、一瞬一瞬の言動によって意識が高くなるのであり、高いことを望んだり意識するので高くなるわけではありません。高いことを願望として考えるのではなく、今一瞬一瞬これまでよりも良いこと、これまでよりも品の良いことをやっていく、その結果高くなっていく、これを理解するようにしておいてください。

Kさんの場合は、自分自身の学びにおいて人々の徳や特質、品性、マナーについていろんな観点から学ぶことができました。そして自分自身がどのレベルまで徳を身に付いてきたか、いろんな興味も持っていることでしょう。しかし今この時点で大事なのは、単純に自分がただ徳のある生き方を実践していく、どこまでできたかとか、あの人はどうとか、あるいはできていないとかを考えることなしにただ自分が実践していく、これが一番重要な徳になっていきます。結果を気にしたり、途中を気にしたりせずに、自分はただその時その時全力を出して良いこと、人のためになることを行なっていく、これが本当にできるようになることが一番の徳を身に付けることになります。今そこに向けて自分でも理解しており、実践をしようとしていますが、それが身に付いていない人を見ると急にまだまだ比較する思いが表に出てきてしまいます。それを抑えていき単純に自分は自分で他の人の幸せを願い、他の人が成長することを見守っていく、そういう思いで暖かく包み込んでいく、そうやって自分自身の徳のレベルを引き上げるようにしていってください。

皆さん方に日本人の持っている特性や一人ひとりの学びのレベルを説明してみました。本来の特質は言葉で表現するのはとても難しく、あくまでも感じ取ってもらうしか方法がありません。したがって言葉で理解するよりも言葉の中に隠されているエッセンスを汲み取って、それを心で感じてみる、そういうやり方で理解するようにしてみてください。それではここまでにいたします、ありがとうございました。

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