2014/4/29 特別セミナー「心の器を大きく」 |
このメッセージのいいねポイントは |
状況によって変化する心の器 |
①事実を知らせたい、分かってほしいは「欲」
私たちは光のハイアラーキとしてお話をいたします。今日は心の器を大きくするというテーマでワークを行なっております。心の器を大きくするというテーマにおいて、皆さん方は一人ひとり自分の心の器がどういう器なのか、どこまで大きくなってきたのか。いろいろと感じていることと思われます。実際、自分では自分の器を知ることはできず、他人とのかかわりを通して知ることになります。自分がどこまで相手を許し、相手を客観的に見て、相手の本質を見ていくか。自分がどこまで相手を正しく見て、接することができるか。それによって自分の器が分かるようになっていきます。
今の人間の意識レベルで見ると、皆さん方と接する人のほとんどは、自分の魂の欠陥、欠けているところ、未熟なところを相手を通して見ることになり、相手に対して批判したり、非難することのほとんどは自分自身の魂の劣っているところを見ていることになります。したがって相手を責める、相手のせいにする、他人の欠点を並べ立てる。こういうことを行なっている人は、自分の心の器がまだその程度であること。自分自身がそういう未熟な心であること。そういう風にして理解することができます。
自分がまだその程度と気づいたとき、少しでも相手に対し、許せるように努力していく。相手から自分のことを言われても、怒ることなく、許し、相手の言うことを認めていく。こういうことによって少しずつ自分を知ることができ、自分を成長させていきます。
多くの人にとって難しいのは、相手がいろいろ指摘をしてきたり、非難してきたりして、それを許そうという心を持っていても、そもそも相手の言っていることが事実と違うことを言ってくる。こちらがやってもいないことをやったと勘違いして責め立てる。自分は正しいことをしているのに、まるで間違ったことをしたかのように言ってくる。こういうことが一番難しい状況といえます。
相手を許し、認めるとすると、相手が間違って解釈していることを認めることになる。自分に対して間違って言っていることを正しいと認識させてしまう。しかし正しいことを言おうとして、こちらで何を言おうとしてもよけいに悪化するだけで、良い状態には進んでいかない。こういうときが一番皆さん方にとってどう行動してよいのか、相手にどう接してよいのか。難しい状態になるでしょう。
まず、まったく事実と違うことを相手が自分に言ってきて、自分を責めてくる。こういう場合は、自分自身がこれまで事実と違うことを自分が勘違いして他人に言って他人を責めたことがある。事実を確認せず、相手のせいにして、相手を責める。こういうことが自分に戻ってきただけであり、そういう経験をしたときに、自分自身も同じような体験をしたことがあった、これから自分は正しいことだけを口に出し、正しい事実を確認してから言葉に出す、そうやって自分の出す言葉をしっかりと正しいことだけに絞っていこう。このように理解していけば、正しい行動だけが流れるようになっていきます。
しかし相手から言われたことが事実とは違うという意識で反論したり、受け入れることをせずに説得しようとすると、またよけいなエネルギーをつくり出してしまい、自分がたまたま勘違いして何か言ったとき、相手が反論してどんどん言いくるめてくる。こういったことを経験するようになってしまいます。したがって相手が勘違いしたり、間違って自分を責めてきたとしても基本はそれを受け入れることが必要であり、ただ受け入れるというのは自分の出したエネルギーがこういう形で戻ってきたという事実を受け入れることになります。
相手の言っている内容は基本的にはあまり意味がなく、それに向かって反論したり、さらに議論を進めることは意味がありません。単純に人を間違って責めたということが戻ってきた、事実でないことで相手を責め立てた、そういうエネルギーが相手から戻ってきたという事実を受け入れるだけであり、その内容に関してはお互いが許しあえる時期を見計らって事実を確認していく。あるいはどうでもよい事実の場合はそのままにしておき、あまり触れないようにしておく。そのようにしてエネルギーとして戻ってきたことを認め、相手の間違っている論理や中身に関してはそれ以上、介入しないようにする。こういう使い分けが必要となります。
内容が違っているからどうしても真実を相手に伝えたい、こういう気持ちがあるかもしれませんが、これは欲を表しており、よけい、混乱を導くエネルギーを作り出していきます。本当のことを分かってもらいたい、自分の考えを理解してほしい、間違っているから正しいことをちゃんと理解してほしい。これは一見、正しい論理のように思われますが、実際にはほとんど意味がない現象であり、何が正しいか、何が間違っているかすらも本当は自分は何も知らない状態なのです。
基本的に一人ひとりまったく違う解釈で理解しており、正しく自分の言っていることを理解してくれるという人は一人もいません。どのように詳しく丁寧に話しても、必ず相手は自分とは違う考え方で受け止め、自分とは違う解釈で理解しております。自分の思っているとおりに理解してほしい、自分の思っているとおりに解釈してほしいというのは欲になってしまうのです。
ただ自分としてはそういう言葉を出す必要があった。相手に対し、何かを言う必要があった。これは事実であり、どのような形であったとしても、何かを言葉に出し、相手に伝え、相手はまた言葉に出して戻してくる。このやり取りが仕組まれており、変えることはできません。どうせ話すのであれば、出切れだけ正しいことを口に出すことが必要であり、間違っていることを意図的に口に出す必要はありません。
自分は自分の世界において真実を語ること、これはとても大事なことです。ただいくら真実を口に出しても相手は自分が思っているとおりには解釈することはまずできないのです。相手は相手の人間的な価値観や相手の世界の価値観で解釈するために、自分と同じ解釈にはならないのです。それを理解していき、自分の話したことが100%相手に通ずることはないこと。自分も相手の言葉を正しく理解しているわけではないこと。それを前提として会話をする必要があります。
相手の気持ちが全部分かる、相手の本当のところがよく分かる、そういう人もいるでしょう。いちいち会話しなくても、相手のことは分かっている。こういう人々は自分たちの経験の中で、本当に自分にとってよいことや自分にとって役に立つこと、こういったことを大事にして自分の人生を作ってきました。自分の人生を作る上において、自分にとって大事なもの、重要なものを積み重ね、自分なりの真理を作り出していきます。
この自分なりに作り出された真理は自分にしか当てはまらず、ほかの人には当てはまらないのです。そのために真理や正しいこと、本当のことを言えば言うほど、一人ひとり異なってきて、自分にしか当てはまらなくなってくるのです。多くの人が同じように理解し、同じように解釈するのは、真理ではなく、ただの事実になります。ただの事実は多くの人が事実として受け入れ、確認することはできるでしょう。しかし本当の真実、真理というものは一人ひとりが構築するものであり、一人ひとり異なってしまい、口に出したとたんにもう真理ではなくなっていきます。
したがって本当のことが分かってくれない、本当のことが理解できない、これは当たり前のことであり、所詮、いくら頑張っても自分が理解しているものを正しく相手が理解できるとは限らないのです。そういったことを理解し、本当のコミュニケーション、会話において、事実を確認することはできても、本当の真理や本当の相手の考え、本当のことはお互いに理解し合うことはきわめて難しいのです。それを理解しておく必要があります。
もちろん皆さん方がこれから成長し、光の世界に入り、本質を見ることができるようになってくると、人間同士の会話においても、常に本質を感じ、本質を理解して、本当のことをお互いが共有するという時期もくるでしょう。しかしそういう時代になるためにはまだまだ人間が克服すべき問題が残されており、それらを一つひとつ解決しながら、前に進んでいくのです。
心を大きくするために、基本的には本当のことはお互いに知ることはできず、理解できないままで十分であること。そのレベルで相手を許し、理解してくれなかったといって相手のせいにしたり、いちいち感情を出してしまうと、自分は先に進むことができなくなってしまいます。所詮、自分の本当の考えは誰も理解できないこと。それを前提として理解していき、一人ひとりがそのレベルでただ会話を楽しんでいく。ただ話を楽しんでいく。そういう生き方を感じていってください。
Aさんの心の器において、あなたの心の器にある特徴があり、自分自身の心と何かうまく合う人、うまく合わない人が出来上がってきており、心が合う人に関しては本当にその人のために何かしてあげたい、面倒を見てあげる、それぐらいの強い思いが表れてきて、十分に自分が大きな心で接することができます。しかし何か自分の心が違和感を感じる、何かこういう人は苦手という意識があると、まったくエネルギーが動かなくなり、自分は自分のペースで過ごすことができなくなり、不十分なエネルギーのままでただ相手と接していく。こういう状態になっていきます。したがってテーマとしては、自分と何か心がうまく合わない人、そういう人にどのように接していくか。あなたと心で何か違和感が起こるという人は、あなたのこれまでの自分の人生の流れにおいて、あなたがつらかったこと、嫌だったこと、逃げ出したくなること、そういうときのエネルギーを相手が見せてくるときです。自分がもう忘れたいと思っていることや、なるべくもう関与したくない、なかったことにしたいと思っているエネルギーを相手が見せてきたとき、自分は何か違和感を感じ、近寄りがたくなり、そのまま避けてしまったり、無視してしまう状況があるのです。したがって自分にとって何か、違和感があるという人の場合は、むしろ自分の以前の否定的な心を見せているだけであり、それをありがたく受け入れていき、自分のどの部分が問題なのか、なぜ自分はまだその部分を引きずっているのか、それを感じていき、むしろ積極的によい関係にしようとする。よい関係を築いて良いつながりでお互いが良い方向へ進もうとする。そのようにして努力していくと、自分の何らかの違和感を感ずる人が次第に減っていき、自分にとって素晴らしい世界がつくられていきます。自分の心を素直に認め、向き合って、自分のエネルギーを変えていってください。
Bさんの心の器を見たとき、あなたの器に心から本当に相手のために何かをし、相手を明るく元気にさせたい、そう願っている心と、だんだん面倒くさくなってきて、もうそれ以上はあまり深くは接したくはない、表面だけで接しておいて、それ以上、あまり深くは接したくないという心の在り方があります。ある程度それ以上はあまり入りたくないという心は、あなた自身がいろんな人とのつながりの中に、何か自分の嫌なところを見せられたり、自分の欠点や弱さを見せられたときに、とても違和感を感じてしまいます。つまり何か、人を見て、それ以上は嫌になってしまう、あまり深くは入らなくなる。そういう状況が起きたとき、自分を見ているときであり、嫌なときの自分を見せてくれている、自分のこれまでの流れの中に、見たくないことを見せてくれている。そういうときに違和感を感じ、つい人のせいにしたり、なかったことにしようという思いで現実が書き換えられていきます。正しくそれを受け取り、真実を理解し、正しいやり方をもって新しいエネルギーで切り替えていく。ぜひそれを身につけるようにしていってください。
Cさんの心の器において、あなたの心の器は、少しずつ外に働きかけ、これまでの自分とは違う自分をつくり始めております。ただこの一連の流れにおいて、自分のうまくできないところ、自分にとって面倒なところが少しずつ見えてきて、それをうまくもっていかせようとするとき、どうしてもいろんなうまくいかないことが起こり、自分自身がイヤになってしまう、そういう心のエネルギーがあります。うまくいかないときに、自分の能力やエネルギーをうまくいかないものとして信じてしまい、それっが本当にだんだん現実化して、うまくいかないようにさせてしまいます。自分がこれを切り抜け、良い波動に持っていくには、自分にとって良いもの、それをしっかりと見ていき、良いことをどんどん行なっていってください。自分にとって良いこと、できること、それを見ているとき、基本的にあなたはいろんな人と話をしながらも、深いレベルで何かを感じ取ることができます。深いレベルでその人の本当の波動や、本当のことを知ることができ、これができるようになってくると、この世界のいろんなものが感じ取れるようになっていきます。したがって途中で何かを決め付けたり、限定させたりせずに、大きな心で自分を見ながら、その能力を目覚めさせていく、使えるようにする、そうやって自分自身を高めていくようにしてみてください。
Dさんの心の器を見たとき、あなたの心の器において、許すということはとても大きなテーマになっております。この許すということができるかできないかで、かなり流れが変化していきます。自分自身がどのようにして生きるのかをまだ作り上げておりません。今後の流れの中で、自分自身を見るときに、自分自身の本来の流れはどうなっているか。自分自身の本来のやるべきことは何なのか。それを知ろうとすると、それに向けたエネルギーが動き始め、自分が知ることができるように動いていきます。毎日の生活の中で、自分の状況において、まだまだ正しく把握できていないところがあります。自分を正しく把握していく。そのためには自分自身が今、なぜここでいろんな学びをしているのか。なぜ自分はスピリチュアルな世界で過ごしているのか。その本質を追求すると、これまでとはまったく違う現象が起こってきます。それによって自分自身の本来の方向性やあるべき姿、自分のことをもっともっと詳しく知ることができるようになるでしょう。自分のことを追求していきながら、本当の自分が手にすべきものを見つけていってください。
Eさんの心の器をみたとき、あなたの心の器にいくつかのタイプがあり、家にいるときのエネルギーの作り方と、職場などにおけるエネルギーの使い方がかなり異なっております。うちにいると甲子の使い方はなるべく家が一つとなり、良い方向に行くことを望みながら、注意をして毎日を過ごしております。職場においては、自分自身の能力をどこまで生かせるか、本来の自分をどうやったら生かすことができるか。能力という観点で自分を見ていき、その中で自分ができるだけ良い状態になることを願いながら、人間関係を続けていきます。器を大きくするためには、苦手なことに挑戦すること。自分の不得意なところ、やりにくいことをわざと挑戦してみる。これが器を大きくする一つの方法であり、家庭において自分が相手をどこまで許すか、どこまで相手のために何かをすることができるか、それが一番あなたにとって大きなエネルギーになっていきます。自分の苦手なことや、やりにくいこと、ぜひそこに意識を向け、新しいエネルギーを作り出し、自分のものにしていってください。
Fさんの心の器をみたとき、あなたの心を大きくするためには、普段の自分の言動の中で自分自身に自分で制限を加えてしまうことがあります。本来、あなたはもっと大きく多様なことができる能力を持っているのに、どこかでわざとそこまででよいとか、ある一定段階で十分という風に区切ってしまい、それで安心してしまう傾向があります。したがって本当はもう少し大きくいろんなことに挑戦する可能性があったり、大きく広がる機会があっても、それよりも安全なところ、問題のないところで安心してうまく進んでいく状態にあるのです。その部分を自分で自覚するとき、もう少し大きく意識を向けて、まだまだできることをやってみる、そこで限界を設定せずにできるだけ大きなところまで広げてみる。そういう意識で行なってみてください。そうすればこれまでよりかなり大きなレベルでできるようになっていきます。
Gさんの心の器において、あなたの心の器はあなた自身の気持ちとかなり連動しており、あなたの気持ちが良いときは器が大きくなり、いろんな人を許し、認めることができるようになっていきます。ただ機嫌が悪くなると、とたんに器が小さくなってしまい、ちょっとしたことにも反応してしまったり、ちょっとしたことでぶつかってしまう状態が作られてしまい案素。気持ちが良いときと気持ちがそうでもないときの差がとても大きく、それ自体が不安定な心を常に生み出していきます。自分でそれをコントロールするために、まず一度、大きな余裕のある心をしっかりとつくり上げ、それを維持していく練習を進めてください。大きな自分の心を感じ、なるべく大きな心を維持しようとする、だんだん何か、見入ってきて心が小さくなってきたと感じたときに、もう一度エネルギーをリセットして大きな心に変えていく。大きな心の意識をもってまた人々と接していく。そうやって常に大きな心の自分を想定して、その大きな心の人間で生活できるように意識をもっていってください。
Hさんの心の器を見たとき、あなたの心の器は本当に他人に対して何かしてあげたい、本当に分かってあげたい、理解してあげる、そういう思いが強く動いており、他人に対しての器はとても大きなものを感じさせる場合があります。ただ自分のことに関すると、なぜか自分を小さく見てしまったり、自分の本当の価値を認めることができず、小さな自分のままで維持しようとします。そのために十分に他人には接することができるのに、自分自身はあたかも小さい人間であるかのような状態を維持しようとしてしまいます。この部分を変えていき、十分に自分はもう大きな心になっていること、大きな心でいろんな人を正しく見ていく、正しくコミュニケーションをとることができる。それを信ずることにより、本当に大きな心を維持し続けることができるようになります。自分を限定せずに、大きな自分を信じておいてください。
Iさんの心の器を見たとき、あなたの心の器はとても敏感であり、人によって接する器がかなり変化していきます。あなたから見て、いわゆる良い人、安全な人、安心できる人がいると、器が大きくなっていき、心から接していけるようになります。しかし何か自分にとって不安や心配、恐れを感じさせるような人に対しては、急激に自分の心が小さくなっていく。ちょっとしたことでも自分の心が敏感に反応するようになってしまいます。そうすると、場合によっては正しい判断や正しい思考が動かなくなってしまい、せっかく相手とのコミュニケーションにおいても、正しい会話ができなくなったりしていきます。自分にとって何か違和感を感ずる、うまくエネルギーが動かないという人が来たとき、自分自身を大きな自分として作り変えてください。大きな自分をイメージし、信頼できる人、安心できる人が目の前にいる。自分が相手を信じようとする。相手を受け入れ、相手と良いエネルギーをつくろうとする。まずそういう思いをつくってください。自分が相手に対して信頼感をつくり上げていくと、だんだん相手も自分に対して信頼感をつくり上げ、お互いが良いエネルギーでつながっていきます。苦手な人、自分と少し合わない人でも、意識してよいエネルギーを感じていくと、必ず良い関係でつながることができます。
Jさんの心の器をみたとき、あなたの心の器はある程度まで器が大きくなってきて、途中からの器がその時々の状況によってとても変化しやすい状態になっております。したがってある一定レベルまでにおいてはすべての人にどのような人でも同じように接することができ、十分に人々にうまく接することができます。しかしある一定レベル以上になってきたとき、自分の方で何か違和感を感じてしまったり、何か先に進めなくなる感覚が出てきて、自分が本来の力を発揮できなくなってしまいます。それは器が小さいというよりは、相手を受け入れるエネルギーがうまく自分と噛み合わない、噛み合わないことにより、自分は相手を許し、相手と理解し合おうと思っても、ただ噛み合わないという現実によって、良い関係がうまくつくれず、一つの大きなエネルギーとなってつくることが難しくなってしまうのです。この噛み合わないという感覚は器が小さいわけではなく、また大きいわけでもありません。噛み合わないということを少し自分なりに分析していき、なぜ噛み合わないのか、場合によっては自分ひとりでただどんどん論理が進んでいってしまい、自分の論理と相手が一致していない場合、あるいは自分がまったく相手の世界になじんだり入り込むことができず、相手の言っていることが理解できない、話題が全然自分の興味や関心のないことになっているために噛み合わない。そのようないろんな理由がありますが、結果的に噛み合わないというエネルギーがつくられてしまうのです。それによって一定以上、大きくなっていかないのです。したがって噛み合わない部分を大きくさせるためには、分からないことや、自分の考えで納得していても相手に通じないところは丁寧に説明して相手が分かるようにしていく、あるいは相手の言いたいことを分かりやすく説明してもらうために何度でも説明してもらったり、たずねたり、ある程度分かるように努力していく。こういうことが必要となります。それによって分かろうとする気持ちが出来上がってくると、そのエネルギーが動き出し、相手を知ろうとする、相手を分かろうとする現実が進んでいき、少しずつ器を大きく変化させていきます。
Kさんの心の器を見たとき、あなたの心の器は普段は一定レベルまでのびのびと心を動かしておりますが、一般に人が近づいてくるととたんに心が変化していき、そのままのびのびと動かせる人と、心が小さく萎縮してしまい、本当の自分を見せることができなくなる場合。このように心が大きく変化をおきしていきます。自由に何でも表現できるという人に対しては、自分の心が安心できるぐらいに相手と通じ合い、相手を受け入れ、相手のために何かするという気持ちが強くなっていきます。しかし自分を理解してくれない、何か自分を正しく見てくれないという人のエネルギーの前では、自分は表面的なところで終わってしまい、そこから先に進むのが難しくなってしまいます。自分はある一定以上の状態までまだまだ心を大きくしていくためには、自分で自分に規定したり、制限したり、自分の大きさを決めてしまわないことが大事になります。十分に自分は大きな心をつくることができ、大きな心で接することができる。たとえ相手が限定された見方を持っていたとしても、それは相手の問題であり、自分自身とはまったく関係ないこと。自分は相手の考えに惑わされず、大きく生きることができる。ほかの人がどのようにその人の世界で自分を見たとしても、自分は大きな自分として生きることができる。これを完全に信じてください。相手の考え方に惑わされず、自分は自分の生き方で大きく生きることができる。これが実際に可能になっていきます。そうやって自分自身の生き方を大きな自分の生き方へと変えていってください。
Lさんの心の器を見たとき、あなたの器は自分の世界に入っているときは、自分にとって安心できる良い心の状態になっております。しかし自分以外の人が周りに近づいてくると、自分の心が動き出していき、ついには話の一つひとつで器がどんどん壊されていったり、うまくコミュニケーションできなかったり、本当のことが言えなかったりして、器がなかなか安定しない状態になってしまいます。自分の心の器を安定させ、大きなものにしておくためには、まず自分に正直になること。自分自身がなにを望み、何を求め、本当は何がしたいのか。自分が一番求めているものは何なのか。自分にとって喜びとなるものは何なのか。それらを調べていきながら、本当の自分を見つけていってください。本当の自分は何を良いと感じているのか。本当の自分が喜ぶのは何なのか。それを見つけていくと、今まであまりにも自分から離れ、周りに意識を向けすぎていたか。周りのことに意識を向けすぎるあまりに、自分自身のやりたいことや、自分自身のことが見えなくなってしまったのです。そういったことに気がついていきます。だんだん自分のところに意識を取り戻し、本当の自分のやりたいこと、本当の自分のしたいこと、それを感じていってください。そして自分のやりたいこと、自分のしたいことが分かってきて、それを現実で行なえるようにしていくと、だんだん自分の心が楽になり、本来の自分を思い出していき、のびのびとした自分が表れていきます。その本当の自分と触れ合って、大きな心へと導いていってください。
Mさんの心の器において、あなたの心の器にいくつかの段階がつくられており、いろんな状況やいろんな設定において、心の器の段階がつくられております。まだ自分とそんなに親しくない人や表面的に付き合える人に対しては自分の好きなレベルで話せる空間が用意されていき、そのレベルで自分にとって安心できる世界をつくり、自分の安心できる器として生活を進めていきます。ある程度、仕事的なつながりの中で、形式的なことや決まりきったこと、分かっていること、言うだけでよいこと、いろんな状況の中でただビジネス的に一定の形式ですむ世界があり、そこの場における自分が作られてきております。そこでは本音というよりもつくられた概念での世界での心が出来上がり、それによって相手と接しております。相手もそれを望んでおり、つくられた世界のつくられた心、つくられた認識の世界でのやり取りが行なわれていき、それがある意味ではだんだん強い力となってつくられてきております。また本当に自分のことを分かってくれる人、本当に心の奥底まで理解し合い、自分の本当のつらいことや苦しいこと、本当の悩みを相談できる人、そういう人においては大きな心で交流することができ、お互いに深いレベルで感じ合える部分があります。この段階によって異なっている心の器の大きさにおいて、少しずつ強くなってきているビジネス的な心をいかに臨機応変につくり変えていくか。なるべくその心を固定させずに、必要なときだけその心をつくって人々と接しながら、それ以外は完全にその心を消してしまい、どんな人でも大きな心で相手を許し、相手を認め、自分も本来の自分として堂々と生きられる。そういう大きな自然の心を日常的につくる必要があります。この本来ののびのびとした自分の心を忘れてしまうと、ビジネス的な心が自分の心と勘違いしてしまい、いつの間にかそれが本当の心のように動き始めていきます。その心に染まらないようにしながら、本当の自分がのびのびとした心へもっともっと生命力を入れるようにしていってください。
Nさんの心の器を見たとき、あなたの心の中に本当に多くの人と接しながら、いかに多くの人と共に成長し、光を強くし、皆が調和にとんだ世界を楽しんでいくか。それを考えている大きな器のレベルの心があります。この大きな調和を求めようとすればするほど、なかなかそれが現実化できない自分に意識を向けてしまうと、とたんに自分の心が小さく感じられてしまい、自分で小さな心の中にはまってしまう状況が時々あります。そのときにすぐに自分で気づき、そこから出ることができますが、そこから出るときにまたできない自分をわざとつくってしまい、余計にはまってしまうケースがあります。したがって本来、大きな心として接することができる資質を持っていながら、あえて自分で大きくない心を選んでしまう。大きくない心の方にわざと意識を向けてしまう。こういうことを時々してしまう癖があります。だんだん自分がなれてくると、はまっていることに気がついてきて、自分でもそれを治そう、そこからはみ出て大きくなろうという気持ちが作られてきているために、方向性としては自分はしっかりと大きな心に戻ってきている。自分は本来の心に戻り、多くの人と調和をとって過ごせるようになっている。それを信じて、常に自分を振り返りながらも、あまりはまり込まないようにして大きく生きていく。それを忘れないようにしておいてください。
それではいったん休憩をとります。