2014/3/18 意識トレーニング1[徳] |
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分かる人にだけ通用する徳 |
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①物質的な徳に変わってしまった
私は光の世界において、光の道を学んでいる者たちに教えを行なっている一人の存在です。今日は人間を相手にして話しをするという機会が得られ、とても光栄に思いいます。これまでの光の世界において進化の流れを進む人間に対し、どのようにして光の道を歩むか、光の道から外れるということがどういうことか、教えておりました。皆さん方には徳というテーマで今日は学びを進めております。徳というテーマを扱うことはとてもよい波動であり、ぜひ皆さん方、この学びを進めていってもらいたいと思います。
日本人が徳という意識を身につけ、徳を大事にしていた時期がありました。人間が共同で社会を作り、お互いに生かし合うという生活を行なうとき、お互いの気持ちを考え、相手の気を悪くしないように、自分がただ好きなことをするのではなく、相手の心や気持ちを大事にして相手が嫌な気持ちにならないようにと、常にそこに注意をしながら生活をしています。
このように考えると、今の人々は何か面倒くさい、いちいちほかの人のことを考えるのが億劫になり、自分だけで精一杯である、ほかの人のことがなかなか考えていられない、このように思う人がとても多いでしょう。しかし昔の人はそういう意識はいっさい持っておらず、本当に自分と近所の人や同じ地域の人、同じ藩の人々は皆、仲間という意識があり、決して自分だけ好きなことをするとか、ほかの人を無視するという気持ちはまったく持っていませんでした。
同じ土地で共同生活をしていると、そういう事情があるうちは、勝手に行動するという意識を持つことはできず、やはりほかの人の気持ちを感じてあげ、また自然に分かってきて、相手が不快感を持たないようにしてあげる、という気持ちをとても大事にしておりました。
そういう生き方の中で、ただ相手が問題なく生活できるとか、ただ不快感を与えないということだけではなく、質的なことを考えていき、できるだけ良い質をつくり上げていく、人間関係の中でもただの挨拶で終わらせる場合があれば、相手の家族や相手の日常の生活の中で何か困ったこと、問題となっていることがないかどうか。何か問題を感じたら、手伝ってあげることはないかどうか。
そのように深いレベルで相手のために何かできることはないかどうか。そういうことを考える人々が存在しておりました。できるだけ多くの人に、深いレベルで感じてあげる、少しでも元気になるように、家庭が、地域が元気になるように手伝っていくという意識を持っておりました。
このようにただ挨拶だけを元気よくするという表面的なものではなく、内面の深いレベルでもっともっと深く相手のことを思ってあげ、よくなるようにもっていく。その地域の人皆が深いレベルでつながりをつくるようにする。そういう意識から徳という意識が身についてきました。
ただやさしくするとか、ただいたわる、相手の身になって考えるという表面的なことではなく、もっと内面の深いレベルでお互いがもっと良いつながりができるように、もっともっと内面が充実できるようにと、常に考えていたものです。しかしあくまでもそれはお互いがわかっていればそれで良いという意識があり、あえて口に出したり、ほかの人に言ったり、表面化するものではなく、本人たち同士が心で分かっている場合。したがって分からない人には分からないままですごしておき、気づかない人は別に何も気づく必要はない。その中でも分かっている人同士が深いレベルで相手の気持ちを察することができる。これが徳になります。
したがって徳というのは口に出したり、表面化させたり、文章にすると徳ではなくなってしまい、むしろ心の中にとどめてしまい、分かる人同士で感謝を感じ、心でありがたみを感じ、心でつながっている安心感がある。こういう思いが徳になっていったのです。したがってこの徳は当事者同士が気づく、当事者同士が暗黙の了解で分かっている、という条件があるのです。分からない人はまったく何も分かることはありません。
したがって徳がどこまで身につき、どこまで広がって皆でどこまで徳を分かち合ったか。こういう話になると、ほとんど明確には分からない状態になります。一人ひとりがどう感じているか。そういう感覚になるために、どの程度、皆が徳を身につけ、徳が広がったかを数字的に示すことがいっさいできないのです。
そういう計れないもの、表現できないもの、口に出せないもの、そこにこそ本来の大事なものをつくり上げ、そして分かる人にだけ分かる。こういう文化を作り上げた日本の人々は、ある意味ではきわめて特殊で、不思議な人種ということもできます。それゆえに尊い心を身につけ、魂レベルで見ても清らかでやさしい魂がつくられていきました。
この徳を身につける文化が次第になくなっていき、今の時代においてはかなり減ってきている状況といえるでしょう。明確に言葉に出し、表現しないと伝わらない。暗黙の了解ということが難しくなっていき、明確に文書や言葉で表現しないと相手に伝わらない。こういう時代になってきております。
心でつながっていた徳の文化とはまったく異なり、言葉でつながっている人間関係といえるのです。徳でつながっていた人間関係から、言葉でつながる人間関係へと変化していき、今となっては言葉はとても重要な道具になり、相手を喜ばせる、相手を苦しめる。すべて言葉がとても大きなパワーを持っているのです。
こういう言葉が強いパワーを持っているとき、徳という働きがどこまで有効なのか。これは人によってかなり異なってしまい、言葉をそれほど大事にせず、やはり気持ちが大事と思っている人は徳という効果はとても強いでしょう。しかし目に見えない気持ちや徳ではなく、明確に分かるもの、言葉や文字ではっきりと示してほしいという気持ちの人はおそらく徳はあまり通用せず物質的なものや、言葉で交流を深めていくでしょう。
今、この日本という社会で、言葉による人間関係の重みが多くなってきており、言葉でむしろ、気持ちをつくり上げていく。気持ちだけを感じようとしてもとても難しく、言葉を通して気持ちを感ずる。こういう時代になっております。したがって今、現実的に今の社会を見たとき、ただ徳だけをテーマにして広げようとしても、とても難しい時代であり、むしろ言葉をうまく使いながら徳を広げていく。言葉を使って徳のエネルギーを感じてもらったり、心が通じ合うようにもっていく。これが現実的な今のやり方だと思われます。
言葉を介して徳を広げたり、徳による人間関係をつくろうとすると、本来の徳とは少し違うエネルギーになってしまいます。本来の徳は口に出さなくても、お互いが心で分かるものが本来の徳になっていました。しかし今の社会においては、言葉や文字で相手に伝え、それによって心が通じ、徳が感じられてくる。こういう社会になってくるために、どうしても徳が物質的な徳へと変化を起こしていきます。
これからその傾向がますます強くなっていくでしょう。おそらく徳を積むにしても、文字や言葉で表現できる一つひとつが徳として認識されるようになっていき、心で感ずるというよりは具体的な動作や具体的な所作をもって徳として認識され、徳が一つひとつ物質的な徳へと変化を起こしていきます。その物質的な動作を徳と認識している人は徳と理解して自分の頭に認識されていき、徳と認識していない人はそういう動作をとくとは認識せず、ただの言動として頭に入っていくでしょう。
このように徳が物質的な徳へと移行している最中であり、本来、心で通じ合った徳というものがますます遠ざかっていきます。皆さんはできれば、この本来の徳をぜひ、残していただき、必ずしも物質的な徳を広げるのではなく、お互いが心で通じ合う、分かっている者同士が認識している徳、この価値をまだまだ日本に残していただき、できればこれを広げることも考えていただきたいと思っています。
光の世界で学びをするとき、言葉で作られた徳のような動作は光の世界では身につくことができず、そういう行為はむしろ悪徳、徳ではない反対の徳としてつくられていき、エゴや自己中心、あるいは表面だけという、本来の徳ではない徳のエネルギーがつくられてしまうのです。光の世界においては本来の内面にあるもの、物質的ではないもの、そういうものがお互いをつなげていき、いろんな人々をひとつのエネルギーでまとめていくのです。
したがって光の世界の仕組みから見たとき、言葉や文字でつくられる今の徳ではなく、言葉では表現できない、文字では表現できない、当事者同士が心で分かる本来の徳、この徳こそが意味があり、価値があるものなのです。したがって光の世界で身につけようとする徳は光の世界においてはとても感じやすく分かりやすい人間のエネルギーですが、今の皆さん方の世界においては逆にほとんど人間には理解しづらいエネルギーになってきております。
これからさらに日本も変化していき、より物質的な徳に、より限定された徳へと変化していくでしょう。でも決してそれに惑わされず、その流れに負けることなく、本来の当事者同士が心で分かる徳、この徳をぜひ、身につけ、さらに広げることができるように学びを深めていってください。
徳のテーマに関して、皆さん方がさらなる学びを深めていくとき、徳と同時に皆さん方の意識レベルを上げるとても重要な項目に、努力や忍耐、つまり自分自身の内面的な力強さや心を強くするパワーが必要となってきます。自分に対する強さであり、自分自身の心を強くもつ、自分の弱さに負けることなく、やるべきことをやり続ける、しなければならないことを必ず実行する。決めたことを必ず守る。こういう内面の強さが要求されてきます。
この忍耐力や内面の強さは今、多くの人が弱っており、すぐに自分に負けてしまい、他人のせいにしたり、社会のせいにしてしまう状況があります。この内面の強さは徳と関連しているところがあり、徳を身につけていくと、内面の強さも次第に身につき、強くなっていくのです。徳を身につけると、人を信用することができるようになり、社会を信用したり、自分自身の心も強くなって堂々とした生き方ができるようになるのです。
したがって徳を身につけるのは、単に徳を身につけて終わるという意味だけではなく、自分に対する強さ、他人を信頼する気持ち、社会を感謝を持って受け入れる気持ち、こういう気持ちも同時に備わってくるのです。それゆえにただ徳だけを身につけようという意識ではなく、人間関係や社会、すべてにおいての生き方が良くなっていく。そういう気持ちで徳に取り組むようにしてみてください。
それでは少し、休憩をとります。ありがとうございました。
②新しい子供の中には徳に有能な子もいる
光の世界からお話をいたします。徳という心の波動をどのようにして今の社会に広げていくか。一人ひとり思うところがあり、課題や今後のことが思い出されていくでしょう。できればまず家庭で皆で話し合ったりしながら、家庭で一つの徳の感覚をつくり上げ、お互いが理解できるようにしていく。あるいは友人や知っている仲間の範囲内で徳を考えてみて、できるだけ心で通じ合う社会をつくり上げていく。そのようにして一人ひとりが自分からつくり上げていき、心の通い合う人々同士で徳をつくり上げていくのがやりやすい方法かと思われます。
これからの社会において、価値観を多様化させた人々がいっぱい現れてきて、必ずしも理解できない人がいるでしょう。逆に心を瞬時に察知してしまい、すぐに相手のことを感じ取る、すぐに周囲を感じ取るという人々も現れてきます。そのように新しい子供たちの中には感受性の高い人も多くなってきて、徳ということがやりやすい子供たちもいます。ぜひそうおう感受性の高い子供たちのように、瞬時に心を察知できる人がいる場合は、徳ということをある程度、身につけることを教え、育てていくのがよいと思われます。
Aさんの心の波動でみたとき、あなたは元々徳という波動にかなり入りやすい傾向を持っています。ほかの人にいろんなことをされてもセーブできており、心でかなり自分をコントロールできる能力になっているために、常に自分自身の波動をうまくコントロールしながら、周りの人や社会に流していく、という徳の使い方にかなり向いていると思われます。したがってこれからは初めは意識して徳目の一つひとつを実際に行動に移していく、相手が分からなくてもまず自分から行なうということをやってみてください。あまり反応がなかったとしても気にしたりせずに、まず自分が行なうという行為を始めていき、自分で無意識に、自然にできるように身につけていってください。
Bさんの心の波動を見たとき、あなたの心の波動において、徳という波動はある意味ではあなたにとっては実際の行動に移すときにとてもやりやすい一つの波動になります。あなたは何かやるべきこと、やらなければならないことや、責任感的なところに強い意識があり、必要なこと、大事なこと、やるべきことをやり遂げる心の強さを身につけております。したがってこの徳ということが実際には人間関係を太くつなげていき、信頼関係、社会での信用というところにつながるというところがだんだん理解されていくと、その重要性が自分でも分かっていき、重要性が分かると自分で実行する力、成し遂げる力をうまく使いながら、日常でも使えるようになっていきます。ぜひ自分自身で徳という実践がいかに大事か、またそれを実践することにより、周りの人間関係が強い絆で結ばれていき、良い関係が保ったれていく、それを信じて実行することが可能になっていきます。自分の強さをうまく利用して徳を広げてみてください。
Cさんの心の波動で見たとき、これまでのいろんな学びの中で、あなたの場合は徳や礼節、礼儀作法や基本的なところで相手を重んじ、相手を対等に扱い、失礼のないようにするという意識が強く身についていました。その意味において徳をベースにして公平な人間関係を、対等な人間関係をつくり上げるという波動にはとてもよい学びになります。この徳という観点で眺めたとき、自分自身の苦手なところやまりやっていないところ、特に自分が苦手な人とか、あまりかかわりあわない人々との間でのやり方において、形や表面的に留まってしまうときに、つい徳の波動が弱くなってしまう場合があります。苦手な場所や苦手な土地・エネルギーの場においても、決して負けることなく、自分から強いつながりを作ろうとする気持ち、良い関係を作ろうとする気持ちを大事にして、徳を広げるように意識をもっていってください。
今日は徳をテーマにしながら、今の日本における問題や今後の課題などを学んでいきました。ぜひこれからも徳質が日本に存在し続け、失われることがないように皆さんも意識を向けていってください。それではここまでにいたします。ありがとうございました。