/不動/神仏の手となり足となる/神仏とのつながりを正しく理解する/神仏からの情報を受け取る/
2017/7/5 密教セミナー |
このメッセージのいいねポイントは |
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正しい神仏とのつながりをつくる |
①どのようにして人間世界を救うか
不動としてやってきました。皆さん方の密教の学びにおいて少しずつ少しずつ密教の意識の中に入ってきております。今の現代人が密教を学ぶということがどういう意味をもつのか、学んでいる本人はほとんど気がついたことがないかもしれません。しかしいわゆる仏の世界、密教で言う神仏の世界から見た時、密教を学んでいる人の意識を通して人間世界を観察することができるのです。
神仏という世界はそのままでは人間世界を見ることがとても難しく、直接見ることはうまくはできません。人間の心を見ることになりますが、人間の心が神仏につながっていない限り、その人間の心を正しく見ることはとても難しいのです。いわゆる人間の心が穢れている、汚れている、いろんな歪みがあり、光を正しく認識できない、こういう状態の人間の心の場合、神仏の世界から見ても人間の心を正しく見ることはとても難しいのです。
したがって神仏という世界から密教を学んでいるものの心を使って人間世界を観察していく、これが普通によく行なわれている方法になるのです。密教を学んでいるものはある程度心の在り方を身につけ、心を強くし、邪なるものに負けない、欲望に負けないという意識があるために、ある程度正しく人間の心を観察することができます。
皆さん方も本格的な密教の修行者とは異なりますが、それでも皆さん方の心を通して人間世界を観察することができます。これまでの皆さん方の密教の学びにおいて、自分自身が神仏につながり、神仏の目となる、神仏のための手となり足となり、神仏の世界を人間世界に伝えていく、あるいは人間の世界を神仏に伝えていく、この役割が皆さん方に与えられております。
これまでは単純に人間のことを神仏に伝える、神仏の世界を人間に伝える、単純にこういう学びが多く行なわれておりましたが、皆さん方が成長、進化するにつれてこのレベルも引き上がっていきます。皆さんの引き上がったレベルというのは、人間世界で起きたことを神仏に正しく伝える、その時に人間世界で起こるさまざまな現象、さまざまな状況をそのまま正しく伝えることがとても重要になります。
怒りや悲しみをもって伝える、人間の感情をそのまま伝える、人間の心の悲しみ、辛さ、痛みを伝える、これは神仏の意識にはなかなか届くことはありません。感情的な心は神仏には通用しないのです。したがって人間世界において何を神仏に伝えたいのか、それを明確に理解する必要があり、一人ひとりの心の在り方、心を正し、心を成長させるために、どうしたら良いのか、いろんなことを神仏に伝えていきます。
正しく神仏に伝えると神仏の世界で、ではどうするか、どのようにするかを考えていき、そしてまたその人間に伝えていきます。したがって人間は神仏の世界から送られてくるさまざまな情報、シルシを鋭くキャッチし判断し、そして人間世界に戻す必要があります。
神仏の世界から人間に与えられたさまざまな情報、それは人間世界から見たらどうでも良いことであったり、あるいはできない内容のようであったりするでしょう。明確に神仏からのアドバイスと判断する人も少ないでしょう。では何か人間に対してこういったことをしてあげたい、このようなことで人間世界に広げてもらいたい、人間世界がもっとこうであれば良いのに、いろいろそういうアイデア、思いが出てきた時は、神仏の世界から何らかの情報を受け取っている、神仏の世界から与えられた情報を自分が感じ、自分がそれを正しく伝えようとしている、そういう状況だと理解する必要があるでしょう。
こうやって人間世界における問題、課題、そういったものを神仏の世界に届け、神仏の世界からのアドバイス、助言、メッセージ、そういったことを普通の人間に伝えていく、これが皆さん方の密教の生徒の役割になっていくのです。まだまだ自分は勉強中ですとか、まだよく分かりませんという言い方ではなく、一人ひとりの人間を見て何かを感じたら報告する、あの人にどうしたら良いのか、どうやって救ってあげたら良いのか、どのようにして導いていったら良いのだろうか、いろんなことを考えていきます。
考えたことにより、その思いが神仏の世界に届いていく、そうすると神仏の世界からではこうした方が良い、このようにしなさい、いろんな解答が得られてきます。それを人間が判断し一番良いと思うことを具現化していく、こうやって神仏の思いを具現化することかできるようになっていくと、十分に密教の役割を行なっていることになります。
密教の学びをしているからといって難しいことだけを考える必要はありません。楽な方法、簡単な方法でも問題はありません。ただあくまでも正しく理解しておく、神仏の仕組み、神仏とのつながりを正しく理解し、おかしな宗教的な、あるいはニューエイジ的な傾向にならないようにする、そういったことが重要な役割になります。
皆さん方がこれから学びを進め、さらなる密教の世界で知識を身につけたとしても、基本は自分たち自身がそれをどのように使っていくか、自分たちがどのように使うことによって社会が変わっていくか、そこに意識を向け、常に高い意識レベルへと上がっていく、常にもっと良い状態へと変化していく、それをはっきりと理解できるようにしておいてください。
Aさん、あなたの密教の学びにおいて、これまでは自分自身の心の成長、心の安定を求めて密教の学びに入り少しずつ少しずつ自分の意識を高めようとしております。これからあなたに訪れる密教の学びは、本当に自分の心をどこまで密教の世界に入れることができ、自分から直接アクセスして直接神仏を使えるようにしていく、ただの勉強ではなく本当に自分が直接働きかけ、直接動かして現実に影響を与えていく、これがあなたのこれからの役割になります。したがって勉強という意識ではなく実際に神仏を呼び出し、何かを伺ってみる、協力してもらう、手伝ってもらう、常にこういう意識をもっておいてください。勉強勉強という意識だといつまで経っても実際の神仏の使い方ができないままになります。勉強とはいっても直接神仏とつながり、やりとりし、何かを動かしていく、それが勉強であること、それを使えるようにしていくこと、それをぜひ心がけて学びを続けるようにしていってください。
Bさん、あなたの密教の学びにおいて、自分の心の中で感じている密教という世界と、本当に存在している密教の世界、そこにまだまだ大きな隔たりがあります。あなたの感じている密教の世界と、本来の密教の世界が正しくつながっておりません。これを正しくつなげていくためには、まず自分自身が本当に密教の世界を好きになること、密教の世界にもっと興味を持ち、何らかの感覚で常につながっている、常に一緒になっている、こういう感覚が必要になります。こうやって密教の世界と自分が常につながっていて、常に何らかの働きかけがあり、自分からも働きかけていく、こういったことが自然にできるようになっていくと、密教の世界とあなたがかなり強くつながれるようになっていくのです。あなたにとっての密教の世界は、ある意味では自分の弱点を克服する、自分の苦手なこと、不得手なことを克服する、そういったことに密教を使うことができるでしょう。自分のさまざまな状況の中で克服したい、変えたい、それも根本から変えたいという思いが沸き起こった時、ぜひ密教の世界に意識を向け、自分が変わりたいこと、どのように変わりたいかを正しく伝え、変わりたいという希望を伝えていきます。そうすると密教の世界でお互いに協力し合い、どのようなエネルギーをどのような手順で降ろしていくか、いろんなことが公にされていき、あなたのエネルギーの変化、調整へと手伝ってくれます。自分が求めているもの、望んでいるものを明確に伝え、それを正しく動かすことによって本当に神仏たちがあなたのために動いていく、これが分かるようになっていくと、どんどん密教が楽しくなっていき、いろんなレベルにおいて自分の希望が現実化していく、願っていることが現実化する、こういったことが分かるようになっていきます。ぜひ密教の力を使って現実を動かしていく、このやり方を身につけて常に密教のエネルギーとつながっているようにしていってください。
Cさん、あなたと密教の世界において、あなたの意識の中において時々光を感じたり、光を感じようとする瞑想を行なったり、いろんな意味において光に向けての意識が強く行なわれております。密教の世界に正しくつながっていくためには、ただの光をイメージするよりは大日如来や他の如来を明確にイメージしていく、個々の如来や菩薩を個々に認識していき、正しくそれを判断していく、こういったことができるようになっていくと、多くの神仏たちに適当な一番良いものとつながりをつくり、自分にふさわしいものとつながり、自分の現実の改善に役立ってもらえる、こういったことが少しずつ分かるようになっていきます。こうやって自分がいろんな神仏に助けられている、守られているという感覚が強くなってきた時、その時に自分からいろんなことを行なっていく、社会にとって良いこと、皆にとって良いことを感じていき、神仏に力をある程度協力してもらいながら、一緒になって現実を変えるために行動していく、これがあなたのこれからの役割になっていくのです。神仏の世界に働きかけ神仏の世界の力を使って現実に影響を与えていく、このやり方をマスターしていき、自分の世界がより素晴らしい世界になるように、より良い世界になるように感じながら神仏たちと一緒のワークが行なえるようにしていってください。
Dさん、あなたの密教の学びにおいて、密教のいろんな神仏の特性を一つひとつ理解していき、それを使いこなし、少しでも現実や人々のために貢献していく、今はそういう実践の段階に入っております。まだまだ意識としては学ぶという意識が強いですが、実際には学びながら現実で動かしていく、現実で使って現実を変えていく、こういう学びの段階に入ってきております。現実を変えるというのはまず現実を変える心が必要であり、どのように変えていくか、明確に心で理解し変えなければならないという意識を感じ、そして強く変わっていくことを感じていく、ある程度こうやって現実を変える力が自分の中で動き出してきた時、それから密教における神仏を呼び出していき、現実を変えるためのワークやいろんなことを行なっていく、こうやって現実を自分の力で動かしていく、これがあなたの密教の学びになっていきます。まだ自分は実感がなかったとしても、体で覚えていることが多いために、あまり頭で考えずに素直に純粋な心で神仏を降ろすようにしていってください。いろいろ迷ったり頭で考えたりすると、つながりが切れてしまい、正しい神仏につながらなくなる場合があります。常に謙虚に優しく接すると神仏がつながってきて、いろんな感覚を感じ、あるべき感覚、やることいろんなことが感じられるようになっていきます。そうやって自分が感じたことを大事にしていく、感じたことを尊重し、何とか実現できるようにしていく、こうやって高いレベルの自分の意識をさらに成長できるようにもっていってください。
それではここまでにいたします、ありがとうございました。