/チベットと日本/秘術を手に入れることばかりを考えないこと/正直に素直に自分を知る/
2015/9/10 仏教/密教セミナー |
このメッセージのいいねポイントは |
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自分はどこまで正直な人間か |
①インド/チベットから日本へ
私は仏教を教えていた仏教層の一人です。今日は日本の人々に仏教の話ができる機会が得られ光栄に思います。日本の人々にはぜひ仏教のもつ本当の心を身につけていただきたいと願っております。仏教はチベットやインドで広がり、始まり、そしてアジアに伝えられ日本へと渡ってきました。しかし光の世界から見ると本来はチベットの教えを日本に届けるために仕組まれた流れになります。
元々、チベットと日本は相反する波動をもち、強いつながりをもち、お互いの協力関係においてシャンバラが完成されることになります。チベットは光を維持し、光とつながり、光を通して地球を守ろうとしております。日本は大衆社会の中において、一般の人々の中において、心の中に光を広げ、心の中でシャンバラをつくり、そしてさらにそれを実行することによってこの地球全体に光を届けていく、こういう役割を担っております。
そのために日本人の心の中に正しい\\/光の教えを伝えるために、仏教の仕組みがつくられ、日本へと伝えられてきました。この密教の最後のシャンバラに関する教えが日本に伝えられなかったのは、まずシャンバラに関する情報はとても重要な内容であり、チベットから日本へと伝えていくというやり方を通すと、途中で情報は変えられてしまったり、正しく伝わらなかったりするために、途中の国を通すことにはとても危険の状態がありました。
そのために最後の教えは日本とチベットが直接つながって、直接やり取りをする、日本人の意識が高まり最後の情報を手にしても良いという意識レベルになった時に、直接手に入るように仕組まれたものです。そしてまさに今その時期が近づいてきており、この本来の最後の重要なところを直接日本人が手にする段階に入ってきたといえるでしょう。
今、皆さん方は密教の最初の段階を学び、これから奥深い内容へと進むことになるでしょう。しかし決して忘れないでください。この最後の重要な教えこそが日本人が手にすべきものであり、日本人が身につけるものであり、また日本人がそれを実践することによって世界をシャンバラに導くことができる、これを理解し、それに向けてまず自分たちから率先して学びを重ね、行動を通して広げていく、これを身につけるようにしていってください。
②自分の技量をわきまえること
私は弘法大師のところで修行を受けていた僧侶の一人です。弘法大師がよく口にしていた言葉に、自分の能力を知らずして秘術を使うなかれ、自分の本来の力や能力をわきまえておらず、まだ限界も知らないうちにやたらと秘術を手に入れようとする、すぐに秘術を使い、簡単に解決しようとする、こういう心をもたぬこと、これを何度も戒めておりました。
当時の社会において、空海様、弘法大師様を慕って集まるものの多くは、秘術を手に入れようとする、素晴らしい力を手にして素晴らしいことをする、それを願うものが多く、多くのものが最初の学びの段階で諦め、悟りを得るどころかまったく修行もできずに終わっておりました。
己の力量を理解するというところが一番重要であり、自分はどこまで正直な人間なのか、自分はこれまでどういううそをついてきたか、自分はこれまで何を盗んできたか、自分のことを知るということはとても大事なことです。自分の行なってきたことを正直に素直に見ていく、どのような言葉遣いでも、どのような悪い考えでも、それを一つひとつ自分で見極めていく、これがとても大切な行になります。
皆さん方一人ひとりも今日一日ふさわしくない考えとして何を考えたか、ふさわしくない言葉として何を口に出したか、これを理解することはとても大事です。なかったことにする、良い言葉だったことにする、これ自体が悪い考えであり、悪い言葉になります。正直に素直に自分を知る、これが最初の一番大事な修行になります。皆さん方が次のクラスを受けるまで一つひとつの言動に意識を向け、自分は正しい言葉を出していたか、自分は正しい考えをしていたか、一つひとつ自分で気づくようにしておいてください。
Aさん、あなたの学びの心にとても明るい光が輝いております。新しいことを知るという喜び、とても多く感じられます。この光を妨げようとしている別のものがすぐ近くで邪魔をする時があります。主に家庭のことやプライベートなことに意識をとらわれ、つい自分の感情的な心で動き回る時、周りの妨害が入り、光の考えから遠ざけてしまいます。家族やプライベートな話になっても決して今の光の心を忘れることなく維持し続けるように修行を行なっていってください。
Bさん、あなたの心に素直で真面目な心があり、常に自分の正しさを表現する意識が身についております。しかしこの光は弱い光であり、何かすぐ否定されるともろく崩れ去りそうになったり、自分で弱さを表面化させてしまう意識があります。密教の光を使うためには決して弱く見せてはならず、そこに必ず魔が入ってきます。強い光を維持し続けること、どのような状況になり、どのように自分が間違いを犯したとしてもしっかりと正しい光で自分を維持し続ける、この心の強さを身につけておいてください。
Cさん、あなたの心に人間が求めるとても大切な心が身についております。本来の大切なものに向かい、自分の体を強く使いながらも、守るべきものを守り、進むべきものを進めていく、こういう強さをあなたは身につけております。自分が不利になったり、難しい局面でも何とかしようとする、決して投げ出したり無視したり、そのまま知らん振りするのではなく、必ず何かを成し遂げようとする、やるべきものを正しくやり通そうとする、この力はとても良い力になります。この力をもつものは必ず壁というものが引き寄せられてきて、あなたの心に挑戦を挑んできます。この壁というものは自分が成し遂げて前に進もうという力が強ければ強いほど、強い壁となって現れてきます。この壁にどう対処するか、より強い力で壁を突破する方法と、そもそも壁を相手にせず壁をそらし、壁を相手にせず柔軟な心で通りぬけていく、こういう方法があります。自分がどういう方法で壁を通過していくか、自分の力量をよく理解しながら自分なりの方法を見つけ、進めるように力をつけていってください。
Dさん、あなたの心に人々を大きく包み込む慈愛のエネルギーが身についています。これは密教を学ぶものにとても大切な力となるでしょう。この慈愛の心をより強く、より大きくするために、自分が持っている慈愛を自分以外の人々に広げるにはどうするか、これを正しく人々の魂につなげるためにどうするか、その基礎的なところが仏教の教えにあります。密教の手法を身につけるだけではなく仏教の根本のところを理解していき、自分がどうやって人々の心につながるか、つながった心をどうするか、そこの部分も身につけていくようにしていってください。
Eさん、あなたの心に自分自身の心を大事にしながら人々にも何とか良い影響を与えたいという心があります。自分を大事にしながら人々も大事にしていこう、これを発展させ密教をうまく使える心にもっていくためには、自分と他の人の心が一人ひとりまったく異なっていること、一人ひとり心の動きがまったく違うことを理解していき、この違いを感じようとしてください。違うということでそこで止まるのではなく、どう違うか、この違いをなぜ自分が感ずるのか、この違いに意識を向け、違いをいろいろ感じようとすると、本来は見方が違うだけであり同じ心であること、どの人間も本質は同じであることが分かってきます。したがって違う心で留まるのではなく、さらに深く学びを続け、本当は同じ心で見方が違うだけ、ぜひそこまで学びを進めていってください。
Fさん、あなたの心に一人ひとりとつながろうとする強い力があります。この人はどういう心なのか、この人は何を考えているか、それを知ろうとする力があります。しかしどうしても分からない、本当のことが分からないという段階で諦めてしまいます。一人ひとりの心を感ずる時、一人ひとりどこに意識を向けているか、同じテーマでも一人ひとり別の角度から眺めており、一人ひとり見方がまったく異なっております。一人ひとりの見方を感じていってください。話し合ったり話題にしているテーマを見るのではなく、その人がどういう観点からテーマを見ているか、どういう角度から話しているか、一人ひとりの見方や視点、考え方を見ていくとおのずと人一人の本来の心が感じられてきます。そうやって一人ひとりの見方、考え方、これを感じようとする意識で接していってください。
Gさん、仏教の光につながり、新しい教えの光を引き出し、新しい流れに人々を導こうとしております。あなたにこれから訪れてくる多くの存在たちが待っており、あなたが正しく人生を送りながら正しいことを教えていけば、正しい知恵を与えるものたちが次々とやってくるでしょう。すべては自分の行なった結果によって現象化されていき、自分が新しい光のために新しいことを行なっていけば、新しい教えが渡されてきます。自分が何かをなそうとして努力した分だけ新しいものが手に入るでしょう。人々と光を共にしながら一つひとつ新しい流れに入っていってください。
それではここまでにいたします、ありがとうございました。