2014年9月レポート

2014年9月のレポートから

今年の夏はあっという間に秋になった感じです。暑い夏といっても、局地的に暑かったり、大雨だったり、なんだか一言で説明できない夏でした。それも一つの夏として楽しむのが良いのでしょうね。気候が急変することにより、体調を崩した人もいることでしょう。体調を崩した場合も、宇宙から見れば地球のサイクルの変化に身体のサイクルを合わせようとしているものです。自分の方から波動を上げていき、事前に準備していくと体調を崩さずに済みますが、つい後回しにして、その場しのぎの生き方をしていると体調を崩してしまい、地球のサイクルに無理やり合わされることになります。自分から波動を高めていくために、必要と思われるセミナーやワークを通して高いエネルギーを取り入れていきましょう。9月も特別セミナーが2つあります。古代の智慧を手にしましょう

涼を感じさせるものは

夏から秋に向け感じさせる｢涼｣。風鈴や虫の声、夕涼み、月見。これらの風情は日本人独特の感性のようです。虫の声を楽しむのは古代のギリシャにあっただけで、今ではどの国も単なる雑音にしか聞こえないそうです。

古来、日本では暑い夏でも、日が暮れると夕涼みに出かけ、涼を楽しんでいたそうです。川辺のそぞろ歩きや舟遊び、夏の夜のイベントもそのためだそうです。両国の花火は疫病や飢饉(ききん)の死者を弔うために始まったといわれ、高輪では月の出を待ちつつ飲み食いする｢二十六夜待ち｣が盛んだったといわれています。夏が終わりかけると、道灌山(現在の東京都荒川区)などでは、虫の音を聴く「虫聴き」に人が集まっていました。

風鈴はさまざまな素材によって自分に合わせた風情を楽しむことができます。音の風情だけではなく、鈴の音は魔よけの効果もあり、窓から入りやすい邪気を防いでくれます。このような涼を楽しむ文化を世界遺産にしていただきたいですね。2020年、東京オリンピックは真夏に開催されます。夏の夜の涼を楽しむ文化を外国の人々に伝え、夜も安全に楽しんでいただきたいと感じています。<br />

お金以外の価値

金銭感覚のテーマをネットから拝借しましたm(__)m　　江戸時代は経済成長率が１％以下の状態だったといわれています。当時の庶民の生活はたいしてお金を持っていないのに生活に困っていたとは思えず、むしろ普通の生活を楽しく過ごしていたように記録されています。現代人の考え方からすると、お金がなくて貧しいはずの江戸時代の人々が、現代人よりも明るく楽しい毎日を過ごしているのです。他人のために動き回り、自分の利益よりも他人を考えているような感じですが、貧しいにもかかわらず心に余裕があり、輝かしい江戸文化を創造したのです。

皆同じように貧しかったからだと、合理的に説明する人がいますが、それだけでは説明しきれない部分が残ります。むしろお金が万能ではなかった、あるいはお金以外の価値観がいくつも並行してあったからだといった方が納得できそうです。江戸時代の武士はお米の配給で生計を立てており、支給されるお米の量が何万石、何十万石ともなれば安泰でしょう。下級武士はそんなには支給されず、生計は火の車ですが、それでもそういうことを口に出すことは野暮なことであり、落ちぶれても威風堂々と歩くことが武士の勤めです。武士は支給されたお米を換金し、必要なものを買っていましたが、お米自体が貨幣のように使われたということもできます。

江戸時代の人々は、金銭ですべてを解決するのではなく、何らかの「信用」でお互いが結ばれ、取引に影響を与えていたと思われます。武士であればその階級における信頼関係、いわゆる武家としての名誉や義理人情、忠誠心や奉公などが信頼関係を生み出し、取引を円滑に進めていたのではないでしょうか。人を信じるということが豊かさを共有できる社会をつくり上げたのではないでしょうか。今でもわずかばかり、この精神が残っていると思われます。親が信用できるから、親父さんには面倒見てもらったから、この家系は由緒あるからなどなど。

お金が唯一の価値の基準となり、暮らす、食べる、学ぶ、遊ぶという、生きるために必要なことごとくがお金を要求しており、お金がなければ生きていくことができない社会になっています。お金がないと生きていけない、という公式ができ、まずお金を手に入れる、盗んででもよいからお金を手にする、となってしまっています。おそらく戦後、この意識が急ピッチで進んでいき、江戸時代の互助精神はほとんどなくなってしまいました。

現在、お金の価値が崩壊すると見通してお金を金（きん）に換える、あるいはダイヤモンドに換える、などの動きが出ています。やはりお金に束縛されています。お金以外にも価値基準がいくつもある社会では、その中から好きな基準を選んで生きることができます。江戸時代のように、お互いに助け合うことを前提にしながら、相手を信用し、お金以外の価値観でお互いに共有し合い、生かす合うことが大事だと思います。すべては西洋文明が日本に入ってきてから、おかしくなった感じです。

本当は、私たちの社会は多くの豊かさで満たされていると思います。十分に生かし合うことができると思います。それがお金でないと動かない。これがすべてをおかしくしています。お金でなくて、その人を信用する、以前助けてもらった誰かのことを思い出して他を助けてあげる、借りを返す、こういった精神も復活させてほしいです。